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303号「巨額の財政赤字が貧富の格差拡大の原因になっている」

オピニオンレター303号  平成22年2月18日

「巨額の財政赤字が貧富の格差拡大の原因になっている」

 巨額の財政赤字がなぜ悪いかという議論で最も一般的なものは、後世代がこの付けを払わなくてはならなくなるからだという議論である。それはその通りであるが、私はそれよりもっと当面の問題として指摘したいのは、巨額の財政赤字によって貧富の格差が拡大しているということである。

 そもそも財政の重要な機能の一つは所得の再配分機能である。つまり貧富の格差を縮める役割である。その機能がほとんど働かなくなっているどころか逆の効果をもたらしているのが現状なのである。

 国債の利子の支払いに巨額の金額が当てられている、つまり平たく言えば、国に対して金を貸している人に利子として支払われている金が巨額になっていて、金持ちはますます金持ちになるという仕組みになってしまっているということである。

 具体例で言えば、22年度予算では歳出総額92兆3000億円に対して利払い費約9.8兆円、つまり一割以上が利払い費である。別の方向からみれば、歳入のうち税収は37兆4000億円であるから、国民が支払う税金のうち四分の一以上が利払いに使われているということである。

 こんな状態がすでに何年も続いているために、貧富の格差がどんどん拡大しているのである。

 ようやく消費税に関する議論が始まったようであるが、現政権は消費税を引き上げることはしないと公約している。現政権がいつまで続くか定かではないが、もしかして任期満了まで続くとしたら、あと3年以上このままの状態が続くということになる。その間に貧富の格差はさらに拡大するだろう。

 一刻も早く増税をしなければならない。そして財政の本来の役割である所得の再配分機能が発揮されるような状態にしなければならない。

 国際的にみて圧倒的に低い消費税を引き上げることはもはや常識であるといっても過言ではなかろう。

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前衆議院議員
愛知和男